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株価予想ってほんとに当たるの？　[投資信託] [編集]

ジュワっとISON彗星

こんばんは。

ISON彗星、じゅわっといってしまったようですね（ISONのマニアックな情報⇒NASA）。

私も小さい頃は父の持っていた天体望遠鏡で金星を見たり月を見たり夜空の星を眺めながら遠い宇宙に夢を馳せたものです（大げさに言っています）。

史上最大の明るさってことで楽しみにしていたのですが残念です。

こんなときこそ地に足付けて、投資について思いを巡らすのです。

株価予想ってほんとに当たるのかよ？

今日のテーマは「株価予想」。

投資をするとき、将来の値動きを予想します。
値上がりすると予想すれば買い、値下がりすると予想すれば売り、
手法は違えど誰でも投資するときは予想をします。

この予想が当たれば儲かり、外れれば当然損をします。
儲けたければ、予想の精度を上げることです。

精度を上げるために、投資家はいろいろな情報を集め、分析します。
これにはプロがいます。
金融機関で言えば、リサーチ部門（投資調査部）です。

彼らの予想に従えば、儲かること間違いなし！

とまではいかないまでも、
素人が予想するよりはましでしょう。

ということで彼らの予想がどれだけ信頼できるものなのか、検証してみた、というのが今日の記事です。

金融機関の株価予想

金融機関は先に述べたとおり独自のリサーチ部門を持っており、
さまざまな情報を収集、分析し、投資戦略を立てたり、金融商品を開発したりしています。

この分析結果を親切にも広く公開している金融機関もあります。

例えば大手であれば、みずほ投信、三菱UFJ投信、DIAMアセットマネジメント・・・・等です。

今日は、この中から、みずほ投信の情報を基に検証させてもらいたいと思います。

みずほ投信は日報、週報、月報というかたちで過去のマーケット分析結果や、今後の見通しなどを投資家に無料で公開してくれています。

（ご興味のある方は、本家のサイトへどうぞ⇒みずほ投信マーケットレポート）

この中で、株式指数の見通しも公表されていますので、これを参考にさせてもらいます。

3ヵ月後の日経平均株価を予想した結果・・・・

古いデータで恐縮なのですが、今年の1月15日に3ヵ月後の日経平均株価のレンジを予想したものです（byみずほ投信）。

H25.1.15時点の日経平均株価：10,879円
H25.1.15から3ヵ月後のレンジ予想：9,300～11,500円

ちなみに10,879円を基準にして、9,300円は-15%、11,500円は+6%ですから、やや値下がり気味を予想したということですね。

では、3ヵ月後の4月15日にどうなっていたか？というと・・・・

H25.4.15時点の日経平均株価：13,276円（22%上昇）

です。レンジを大きく超えていますね。

グラフで見てみましょう。

NIKKEI225_H25.1.15-.png

3ヵ月後の日経平均株価は予想レンジに入りませんでした

やや下振れするという予想に反し、ほぼ一貫して上昇しています。
そして、1ヶ月少したった時点で既に予想レンジMAXを超えていっています。

そして結局、3ヵ月後には+6%のレンジMAXを超える、+22%まで値を上げました。

たまたま外れただけじゃあないの？

まさか、投資情報分析のプロが予想したのに、そんなに外れるわけないじゃない。

他の月はどうなんだ？

ということで、他の月についても分析しています。同じく日経平均株価3ヵ月後の予想です。

①H25.1.29に3ヶ月後の日経平均を予想
②H25.3.12に3ヵ月後の日経平均を予想
③H25.4.10に3ヵ月後の日経平均を予想
④H25.4.30に3ヵ月後の日経平均を予想
⑤H25.5.28に3ヵ月後の日経平均を予想

この5ケースの中で予想レンジに入ったのは、③の1ケースのみです。

最初にご説明したH25.1.15時点での予想もカウントすると、的中率は
17%（=1/6）です。

なお、①～⑤のデータも確認したいという方は「3ヵ月後の日経平均株価予想結果」をご覧ください。

がっかりだぜ・・・

さて、今回ご紹介した例は膨大な市場の値動きデータのうちのほんのごく一部、一期間ですので、
あくまで参考でしかないのですが、プロによる予想で、しかも日本国内で最もデータが蓄積され、分析されてきた日経平均株価でさえこれだけ当たらないのです。

予想がもっと当たれば大もうけできるのに、がっかりです。

例えば、台風がどんな経路で進むのか、お風呂が一時間後に何度まで下がっているか、電車はブレーキをかけてから何メートルで止まるのか、

といった現象であれば、物理法則に基づき、かなりの精度で予想することができます。
ある程度の外乱は入りますが、明確な法則があるからです。

しかしながら、株価はそうはいきません。法則に基づかない人間の判断が複雑に入り込むからです。

例えば、政府要人の発言、マクロ統計量の発表、投資家の心理などなどです。

じゃあ、あなたなら、どうする？

そう、未来を予言なんてできないのです。

そこで、あなたはどう考えますか？

ある人は、がんばって予想しようとするかも知れません。

100%とはいかないまでも、予想しようという努力で50%以上にはなるかも知れません。
また、3ヶ月後は予想できなくても、一日、一週間単位でなら、もう少し精度よく予想できるかも知れません。

一方、ある人は、予想をあきらめるかも知れません。
ドルコスト・平均法でなるべくリスクを減らし、株価の波に任せるなどです。
または、単純に割安の株、投資信託を探して購入するなどです。

これは個人の投資スタンスによるでしょう。

（私はどちらかといえば、後者寄りです。努力するならしたなりに報われないと嫌なタイプです。）

皆さんはどんなタイプですか？

今日は、プロの株価予想の検証と投資スタンスについて考えてみました。

それで、よい週末を！